2013年3月

社会的役割からくる自負心をブレンドしつつ生き急ぐのか

幻を喰いあう二匹の動物が横たわっている昼のシーツに

駅前の坂を二人で下りてゆくさかんに燃える夕雲の下

泣きながらとてもゆっくり殴りあう、ような世界にもう長くいる

ひと一人の規模を侮る言葉尻、首都は臓器のようにつやめく

わが肉の奥なる異音、あわ雪に降られて人を待てば鋭し