2013年9月

明太子の粒子を春日に光らせてパスタからめるうつくしい人

繊月(せんげつ)は赤みを帯びて浮かびおり平坦地続く郊外の闇

身熱(しんねつ)を帯びた気体に包まれて細やかに花咲くを見ている

曇天に霧らうがごときヤマザクラ点々として山々昏し

たましいはひそかに燃焼しておりぬ泥み流れる夜の水音