漏れの国 1 ( 2014年1月)

 

<空車>という電光赤く光らせてタクシー巡る台風の夜

傘に附く雨つぶつぶと増えてゆく通学児童の喉あかるくて

コーンスープの黄色いかけら夢をみるように少女は殺されていた

朝の水こぼして新聞濡らすひと周辺視野で気づいてはいる

きんきんに冷えてる水と錠剤とシュークリームを持って火星へ

残尿がじんわり漏れて温かいあべのみくすに跨る夜更け

とろとろのスープに融けていたのだが誰のスプーンの冷ややかな違和