族あがりの人と平行線のまま眺める古いプロパンガス屋
店頭に積まれたゼリー透きとおり桃の欠片(かけら)を宙に浮かべる
潰れかけのシュークリームを守りつつ少女の坐る駅の階段
紫のスウェット上下と茶の髪と。僕ら同じであった日々のこと
自転車の灯り連なる秋の夜の夕やみ人の臭いは満ちて
融けながら暗部を軽く言い合えば体液すこし漏らしてしまう
自転車の燈火のゆらぎ連なって常世の湿地帯へと続く
族あがりの人と平行線のまま眺める古いプロパンガス屋
店頭に積まれたゼリー透きとおり桃の欠片(かけら)を宙に浮かべる
潰れかけのシュークリームを守りつつ少女の坐る駅の階段
紫のスウェット上下と茶の髪と。僕ら同じであった日々のこと
自転車の灯り連なる秋の夜の夕やみ人の臭いは満ちて
融けながら暗部を軽く言い合えば体液すこし漏らしてしまう
自転車の燈火のゆらぎ連なって常世の湿地帯へと続く