Monthly Archives: 9月 2014

【お知らせ】第2歌集「半地下」について

2014年9月 わたしの第2歌集「半地下」が角川から出ました。

以下のページで予約、購入できます。

【半地下・収録歌】

しらじらと無瑕疵の月は照りており関係の根は底へ伸びいて

店頭に積まれたゼリー透きとおり桃の欠片(かけら)を宙に浮かべる

美しくカーブしている肋骨の内がわに建つ薄明の城

愛されている耳の裏見せながらしずかに水を飲んでいる人

族あがりの人と平行線のまま眺める古いプロパンガス屋

⇒歌集「半地下」 嵯峨直樹著 (アマゾン)

 

また第1歌集「神の翼」についてもアマゾンで購入可能になりました。

41d-P+U2GXL

【神の翼・収録歌】

熱心に君は何かを話してる 幼女のように髪しめらせて

海音にふたりの部屋は満たされてもういい何も話さなくても

ため息のしめり方まで似通って たとえばキスの終わったあとの

空想は止めようがない 夜の空昼の自転車朝のハチミツ

単純でいて単純でいてそばにいて単純でいてそばにいて

⇒歌集「神の翼」 嵯峨直樹著(アマゾン)

2014年9月

 

オロナミンCの茶色いガラス瓶初夏の車中に光を散らす

肌の上に浮き出る汗のきらめきにラメ混じらせて初夏のひと

不安定なかたちの背中しろく浮く闇にたやすく交じる雨音

おごそかに糸引く別れあった駅あっさり通過する夏が来て