夕川に淡い浮力を張りながら逝く人声よあれは一族
しるし持つ者ら集まるひとところ軽自動車でみな乗りつけて
斎場のコンクリートの静もりは内から暗く焼けているようだ
おみなごは深く黙して幾つもの鶴折りあげる冷えた紙にて
折り鶴の鋭い貌が増えてゆく一族の声さわだつ室に
夕川に淡い浮力を張りながら逝く人声よあれは一族
しるし持つ者ら集まるひとところ軽自動車でみな乗りつけて
斎場のコンクリートの静もりは内から暗く焼けているようだ
おみなごは深く黙して幾つもの鶴折りあげる冷えた紙にて
折り鶴の鋭い貌が増えてゆく一族の声さわだつ室に