<空車>という電光赤く光らせてタクシー巡る台風の夜
傘に附く雨つぶつぶと増えてゆく通学児童の喉あかるくて
コーンスープの黄色いかけら夢をみるように少女は殺されていた
朝の水こぼして新聞濡らすひと周辺視野で気づいてはいる
きんきんに冷えてる水と錠剤とシュークリームを持って火星へ
残尿がじんわり漏れて温かいあべのみくすに跨る夜更け
とろとろのスープに融けていたのだが誰のスプーンの冷ややかな違和
<空車>という電光赤く光らせてタクシー巡る台風の夜
傘に附く雨つぶつぶと増えてゆく通学児童の喉あかるくて
コーンスープの黄色いかけら夢をみるように少女は殺されていた
朝の水こぼして新聞濡らすひと周辺視野で気づいてはいる
きんきんに冷えてる水と錠剤とシュークリームを持って火星へ
残尿がじんわり漏れて温かいあべのみくすに跨る夜更け
とろとろのスープに融けていたのだが誰のスプーンの冷ややかな違和