透明なペットボトルは半透明のふくろに朝のひかりを張って
淡々とあかるい昼に選ばれて生まれたうぶ毛ひからせながら
つくづくと無縁な街のあかるさにまみれて淡いかげを映した
風圧をきめこまやかに感じとる花ばな色を推しあっている
風圧は花弁すべてをうらがえしすべてひかりに変えてしまった
一束のひかりになってぬばたまのコーラの黒にしんと吸われる
一束のひかりだったらいないかのような自然な息をしてる
跡形は埋まって在ったか無かったか無かったいびつに無かった世界
居座りの椅子を調整する音は聞えていないみじろぎながら
居座りの椅子を調整する音に気づいていると目くばせをした
半透明のふくろのなかに張るひかり。取り去られるまで道におかれて
半透明のふくろの中の白いもの道に漏れだす時はくるのか
きららかにうぶ毛光らす息づいたこの世の場所の取り分はそれ
とりどりのサムネの太い文字列のゆり動かして僕のけばだち
戦いは始まっていた 気のついた者たちはもうこぶしをにぎる
いつだって逃げて良かったシンジくん退路を断って戦場にする
想像の範囲まるごと燃えていて熱風はくる隣席にまで
戦場をひらけば人のようなもの集まってくる少し笑って
集団に属していないものたちをあなどるように挨拶をする
大勢がひしめきながら後方をふさいでいると信じられたよ
低酸素いき苦しくて気持ちいいその憎しみにぶら下がるとき