仕事中よくきく、テーマ曲のようなのが10ccのThe Wall Street Shuffle。
アートロックというのだろうか。(Wikipediaではソフトロックくくりだった)。ひねた歌詞、ひねた曲調が特徴でポップのフォーマットを逸脱し続けるのが特徴だ。逸脱というより、コラージュという方が正確かも。ポップなのに曲の展開が意外でどこに着地するのか分からない。
ビートルズやビーチボーイズをミキサーにかけてごちゃ混ぜにした感じ。
リアルタイムではないが中学生のころラジオできいて好きになった。地元に輸入CDショップがあってわざわざ取り寄せたのを覚えている。
歌詞は「文学的」で批評があり、たぶん文学を意識したはじめがこの曲だと思う。拝金主義へのアイロニーだが、中学生にもアイロニーだと分かった。
10ccはどちかというとロマンティックな I’m Not In Loveが有名
だがアルバム単位できいていくと、ロマンティックな曲は少なく、皮肉ぽいものが多い。 I’m Not In Loveは「恋なんてしてないよ!」的なひね方をしているが結局はとんでもなく甘やかだ。多重録音の霧のようなコーラスが印象的。
Rubber Bullets。I’m Not In Loveもいいがこういう曲の方が好み。
短歌はあいかわらず具体をきらう気持ちに抗えない。川といったら川で〇〇川では嫌だし、しかし〇〇川でなくては伝わらない場合も多い。