連作を作っている

こちらは「兆し」一連から漏れた歌。

 

少しづつこわれる空から降ってくる破片ときおりとても鋭い

逆光に守られながら笑ってる差し入る視線に損なわれるまで

水流のきらめきのよう先ぶれは数限りなくくじかれて夏

先ぶれはくじかれながらひとまとまりの表情としてひとりに向かう