恋の歌で構成された作品集を編みたくて、最近、2000年代の作品を見直している。
短歌研究新人賞をとった「ペイルグレーの海と空」の頃。2004年の近辺。
過労死寸前まで追いこまれ、逃げるように仕事を辞めた時期だ。
ビーチボーイズのペットサウンズばかり聴いていた。
一日に何度も何度も聴く。それが毎日。
同居人はそれでこのアルバムが大嫌いになった。
呼気のたびに哀切な感情が雲のように沸く感じ。それでいて少しも押しつけがましくない感じ。
単純でいて単純でいてそばにいて単純でいてそばにいて
この歌はペットサウンズのDon’t Talk (Put Your Head On My Shoulder)という曲からインスパイアされた。
インスパイアとは大げさだな。
私はペットサウンズに魅せられるあまり、ペットサウンズをやりたかった。
(単純でいて‥はいい歌か?と問われると韻律に稚さが漂い微妙な部分がある。
だがその稚さは得がたいものだと今では思う。)
心身をおかしくして分かった事があった。
それ以前の冷笑的であったり、皮肉っぽい作品が自分にとって何のリアリティも無いという事である。
斜にかまえた態度は私の一時期の自意識を満足はさせたが、暴力的な現実に対してはバカバカしいほど無力であった。
(眠いのでやめるが続く、かもしれない)